director's voice

幸せでいればよいのだから

「工房からの風」、出展作家の方々もいよいよ準備も集大成のことですね。
私たち主催者側も佳境に入ってきました。
明日は、設備、警備、清掃・・など、まさに縁の下の力持ちのコルトンプラザの方々との合同会議日です。
事故なく、天候に関わらず、来場者様、出展作家の方々、皆様が少しでも心地よく過ごしていただけるように。
そう願って会議を行います。

願う、と言えば、金曜日は、おりひめ神社での安全祈願祭。
宮司様にお越しいただいて、「工房からの風」の安全を祈願していただく神事を行います。

土曜日15日には、20回展記念の特設サイトが公開。二日ごとに記事が公開されていきます。

そして、恒例の出展作家の皆さんからのメッセージをお届けするブログが連日公開となっていきます。

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「工房からの風」では、陶、漆、木工、金工、染織、硝子・・・
とさまざまなジャンルの作り手とその作品がコルトンプラザの広場と庭に集います。

家の中で、これらが集うところってありますか?

ダイニングルーム、それも食器棚の中も、そのような場の一つではないでしょうか。

婦人之友社様で連載をさせていただいている「おばあちゃんの食器棚」というお話。
第7話が掲載となりました。

今回は、ウールのブランケットのお話し。
彩子さんという作り手が織ったウールのブランケットが語りだします。

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・・・

織り手の幸せな時間は、糸と糸とが交わる空気の中にきっと織り込まれていく。
なんて恵まれた仕事と巡り合えたのだろう。幸せでいればよいのだから。
温もりを生む布づくりが、彩子さんの人生そのものを温めていたのでした。

・・・

幸せでいればよいのだから。

そんな単純にものごとはいかない、ですよね。
でも、そうはいかないからこそ、巡り巡って、そう思えるようになることもあるかもしれません。
今話の語り手ウールのブランケット、そしてその織り手の彩子さんのお話し、ぜひ読んでみてください。

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素敵なイラストを描いてくださっているのは、
「工房からの風」のメインビジュアルと同じく大野八生さん。
今回の織り手は、まさに天女のようです。

バックナンバーも一部お読みいただけますので、ぜひに。
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(物語の最後にフォームがあります)

「工房からの風」を続けてきた中で出会えたたくさんの作り手の方々、その作品。
このささやかな物語に粒子のようにちりばめられているのだと思います。